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ツインカム・ドール

一月下旬になり、ようやくSSをアップすることがでしました。今回は「料理専用特撮ヒロイン」管理人、ユベルさんからリクをいただいていた作品。内容はデカレンジャーのヒロインが等身大フィギュア化されてしまい、オークションで売られる話となっております。
当初はお客に引き渡されるところと梱包場面。更にはその後のフィギュア化された二人の弄ばれる様子も書きたかったのですが、今の私には無理でした・・・(涙)
続き書いていただける方を管理人mengele、リクエストを下さったユベルさんもご一報を心よりお待ちしておりますので宜しくお願いしますm(_ _)m


  ツインカム・ドール


「はぁぁ~。いいなぁ~、私も美味しいケーキ食べたいな~!」
「センちゃんと行ってくるべし」
「・・・じ、ジャスミン!・・・そういえばジャスミンはどうなの?例えば・・・ボスとか!」
「BOSS!いつもそばに居てね♪っていうCMが一時期流行ったわね。ウメコは缶コーヒー飲んだ?」
「んも~っ!はぐらかさないでよ~」
SPDのロゴとドーベルマンのマークの入ったパトカーは街中を走り、パトロールをしていた。その車内ではデカレンジャーの女戦士、デカイエローこと礼紋茉莉花(通称ジャスミン)とデカピンクこと胡堂小梅(通称ウメコ)の仲の良い掛け合いが行われていた。二人は互いに自分自身には無い長所を持っていた。一度はぶつかった二人だが、その後打ち解けると前よりも一層互いの絆は深まった。だがそんな平和な雰囲気は一報で一瞬にして変わる。
(ジャスミン、ウメコ。たった今本部から連絡が入った。どうやらエージェントアブレラが取引をするようだ。場所はここだ。パトロールに出ているお前達なら直ぐに着くだろう。バン達にも連絡した。お前達は現場に先に向かってくれ!)
「ロジャー!」
通信が切れ、先程までガールズトークで盛り上がっていた車内は打って変わり、緊張の空気が張りつめた。二人の顔はスペシャルポリス、デカレンジャーの顔になる。ジャスミンはアクセルを静かに踏み、加速させていった。


現場に到着したジャスミンとウメコ。そこにはエージェントアブレラがアリエナイザーと取引をしている最中だった。アブレラが持っているカバンの中には宇宙で禁止されている麻薬の類だった。物陰に隠れているジャスミンとウメコは段取りの確認を始める。
「いいウメコ。変身しながら飛び出して、まずはカバンの中身を確保。そしてバン達が来るまでアブレラが逃げられないように足止めするわ」
「分かった!」
ジャスミンとウメコは意識をアブレラと取引を行うアリエナイザーに集中する。そして寸分の狂いもなく二人は行動を開始する。
「エマージェンシー、デカレンジャー!」
扉の陰から隠れていた二人は飛び出すと同時にデカレンジャーへ変身を済ます。
「なっ、デカレンジャー!ここが気付かれたか・・・・・・お、おいっ!待てッッ!!」
イエロー、ピンクがディーショットを放つと取引をしていたアリエナイザーはカバンを落とし、一目散にその場から逃げていく。
ピンクはしっかりとカバンを確保する。その間ものの数秒しか経っておらず、廃工場に残ったのはデカレンジャーの二人とアブレラのみだった。ここまではジャスミンの計算通りに事は進んでいた。だがジャスミンの計算違いは冷静なアブレラが激昂した時の強さを測り切れていないことだった。
「おのれぇ!宇宙警察の雌犬ども!」
アブレラは宇宙警察の方を向くと今までにない怒りを露わにしていた。警備の整ってない地球に目を付け、マーケットにしようと目論んだが悪事はデカレンジャーにことごとく阻止され、損失額も増えていった。
「いつも私の商売の邪魔をしやがって・・・・・・」
アブレラの体が無数の蝙蝠に包まれるとイエローとピンクを目掛けて襲いかかる。
「うあっ!」「ああっ!」
向かってくる無数の蝙蝠をディーショットで撃ち落とそうとするが的も小さく素早く動く蝙蝠に当てられず、スーツは体中爆発し、その場に倒れる。目の前には散り散りになった蝙蝠が集合するとアブレラの姿が現れる。
(これは私の新商品を試すいい機会かもしれない・・・良い素材が目の前にいる)
常に表舞台には出てくることなく、デカレンジャーと戦ったことのないアブレラが戦いだす。だがアブレラの足止めを目的とするイエローとピンクには、これはチャンスだと感じる。
「ウメコ、いくよ!」
「ロジャー!」
二人とも左右に別れ、素早い動きでアブレラを撹乱し始める。アブレラの前後からディーショットを放つが、黒いマントから発せられる衝撃波に遮られる。しかしそれはジャスミンの計算通りだった。アブレラがマントを翻す瞬間に隙は生まれる。
「ツインカムラブリーキック!」
イエローとピンクのコンビ技、超高速ダブルキックがアブレラに炸裂する。勢いある攻撃に流石のアブレラも身体も浮きあがる。吹っ飛んだ体は宙を舞い、工場に積まれていた木箱にぶち当たり、木箱はその場に崩れた。イエローとピンクはディーショットを構えて待機する。しかしアブレラは気づかれることなく、二人の背後に姿を現すと腕から電撃を放つ。
「うああっっ!」「ああっっ!!」
電撃は背中に直撃する。スーツからは爆発が起こり、ピンクとイエローは吹き飛ばされて地面を転がった。
「ぐああっっ!!!」
アブレラはジャンプするとピンクの背中に着地する。ピンクの体は一瞬弓なりに反り返り、そのまま地面に這い蹲る。
「お前達には私の商売の邪魔をした責任を取ってもらうぞ!まずはデカピンク、貴方からだ!」
「あっ!うあああぁぁぁ!!!」
「ウメコッッ!!」
アブレラが懐から取り出した銃で撃たれたピンク。イエローの叫びも空しく、橙色に輝く光に包まれるとそのままピンクは動かなくなってしまった。
「ぐああぁぁぁ!!!!」
ピンクに気を取られていたイエローはアブレラに首を掴まれ持ち上げられてしまう。
「うぐっっ、その銃は・・・まさか、ダゴネールが持っていた人々をフィギュア化させるスッテキと同じ能力が!!うがぁぁ!!」
腹部に電流を流されイエローのスーツは爆発を起こす。首を掴む手は相当な力でイエローが両手で外そうとしても外せない。
「ご名答!さすがはエスパーだ!ダゴネール、あの口調は嫌いだったが中々良い商売相手だった。この銃は奴らの能力を基に製造された武器。この銃で撃たれた者は等身大フィギュアになる・・・お前の仲間のように!」
「そんな・・・ウメコが・・・・・・」
ピンクの方を見るイエロー。
「そう悲観することはない。お前もすぐに人形にしてやる」
イエローから手を離すアブレラ。地面にドサッと着地するイエロー。
「私を甘く見たことを後悔するんだな、さようならデカイエロー」
そう言うとアブレラは銃の引き金を引いた。
「うあああぁぁぁぁ!!!!!」
イエローは反撃出来ぬまま、等身大のフィギュアにされてしまった。
「さてと、こいつらを連れてこの場を離れるか。残りのデカレンジャー共が来られては厄介だからな・・・」
アブレラは人形にされた二人と共に姿を消した。バン達が現場に到着したのはその直後だった。所々戦闘の形跡は残っていたがイエローとピンクの姿はなく、ディーショットだけが残されていた。


その頃アブレラはアジトにいた。ここは特殊な防壁が張り巡らされており宇宙警察でも捉えることが出来ない場所だった。アブレラに連れて帰られたイエローとピンクは部屋の中央に置かれた。
「ククッ、いい様だな。どうだ?人形にされた気分は?喋りたくても喋れないだろう!」
アブレラは2人のマスクを外し撫で始めた。しかし、二人の表情は遠くを見つめたままで変わることはなかった。銃が不完全だったのか人形にされた2人の意識は残っており、更に五感も感じることが出来た。
(く、悔しいよ・・・こんな奴に捕えられるなんて・・・・・・)
(私が・・・もっと警戒をしていれば・・・・・・)
アブレラは二人の下顎に手を当てて持ち上げるが、その表情は変わることはなかった。
「クククッ、憎きデカレンジャーの雌犬ども。人形となったお前達を売れば今までの負債、いやそれ以上の金が私のもとに集まる。
精々その体で私に償うがいい!ハハハッッッッ!!!!!」
イエローとピンクの前で両手を広げて勝ち誇ったように大声で笑うアブレラ。指一本すら動かせない彼女たちにはもはやどうすることも出来無かった。
(・・・せめて・・・ジャスミンだけも逃がせれば・・・・・・)
(・・・私はどうなってもいい・・・・・でも、ウメコだけは助けなきゃ・・・・・・)
互いに姿を見れず、声もかけられない二人。しかし、自分の身よりも相手の事を心配していた。人形にされても互いを想い合う美しいコンビ愛からはドラマなら奇跡が起きるだろうがそんな奇跡など起きることはなかった。
アブレラは二人を売るべく準備を開始した。二人のスーツに手をかけるとそのままスーツを脱がし始めた。その光景はまるで人形の服を脱がすと同じだった。スーツを剥ぎ取られ恥ずかしい下着姿を晒す二人。ジャスミンは黄色よりも薄いレモン色の下着。ウメコは薄いピンクの下着をつけていた。
(いやっ!・・・は、恥ずかしいよ・・・・・・)
(クッ!・・・こんな姿をこいつに見られるなんて・・・・・・)
二人の顔は心なしか微かに赤く染まっているようにも見えた。だが、準備に忙しいアブレラは気付くことはなかった。アブレラに呼ばれたドロイドが現れると下着姿のジャスミンとウメコを奥の部屋へと運んでいった。そこには様々な職業の衣装、コスプレ衣装、中には下着、ランジェリーなどもあった。その部屋の真ん中には直立の形をした透明な大きな箱が置かれており、箱の下にはそれぞれ「着せ替え人形ジャスミン」「着せ替え人形ウメコ」と印刷されていた。
「お前達、衣装の寸法があっているか人形に着つけて調べておけ!写真を撮るのも忘れるなよ!」
アブレラはドロイド達に命令するとその場から姿を消した。残された等身大人形とドロイドはセーラー服を取り出すとジャスミン、ウメコに着付けを始める。
(くっっ!)(いやっ!)
ドロイドはセーラー服に着替えさせられたジャスミン、ウメコは写真を撮られる。その後はスカートを捲られたり、胸を触られたりとセクハラを受けていた。続いてはナース服に着替えさせられ、やはりセクハラを受ける。心の中では今直ぐにでもドロイドを倒したいという怒りだけが募っていた。
次に持ってこられた衣装はメイド服だった。メイド服に着替えさせ、髪に白いカチューシャを止める。スペシャルポリスのメイドが完成するとドロイドは抱き着いた。
その後もバニースーツ、レースクイーン、競泳水着といったハイレグが際どい衣装を着せて寸法を調べられる。だがいずれの衣装も僅かに小さく出来ており、二人の引き締まった肉体に食い込んでいる。
(うっっ!)(は、恥ずかしいぃ・・・)
ドロイドはハイレグをより一層、二人の股間に食い込ませると盛り上がりを見せる恥骨の辺りを嫌らしく触る。流石に衣装を何度も替えられ、マニアックな衣装を着させられた挙句の果てに恥部を触られる屈辱に悔しさよりも段々と恥ずかしさの方が強くなっっていく。しかし二人に襲い掛かる恥辱はこれからが本番だった。
(ううっ!いやっ!!やめてッッ!!)
(いやっ!やだっ!恥ずかしいよぉ!!)
ついに二人は下着を剥ぎ取られ、敵の前に裸体を晒した。膨らみを帯びた綺麗な乳房と薄らと覆い茂る陰毛。制服やスーツの下に隠されていた姿は美しいモノだった。暫くの間、ドロイドは等身大人形の柔らかな乳房と誰にも蹂躙されたことのない陰部を楽しそうに弄って遊んでいた。
ドロイドの女体を弄る行為が終わると数々のランジェリーを持ってきて、再び試着が始められた。二人の色に合った下着。赤、黒、紫といったレースのランジェリー。更には透けている物といった性欲を掻き立てる下着を試着させられた。先ほどの衣装と同様、着替えが終わると写真を撮られ、執拗に身体中を弄られた。
(イヤヤッッ、もう・・・やめて・・・・・・)
人形たちは心の中で必死に叫ぶがドロイドに届くこともなく、夜が更けるまで試着は続けられたのだった。全ての試着が終わると頃合いよく、アブレラが戻ってきた。二人は裏ルートで仕入れたスペシャルポリスの制服に着替えさせられて箱に収められていた。勿論、デカレンジャーの象徴であるデカスーツも一緒に納められた。
「これで君たちは立派な商品だ。今度私が開催するオークションで商品として出品してやる。君たちを欲しがっている輩は私の顧客には沢山いるからきっと過去最高の盛り上がりを見せるだろう!君たちがどのくらいで売れるのか、楽しみだ!!フフッ、ハハハッッッ!!!」
アブレラは高笑いをしながら部屋を後にする。薄暗い部屋の中、箱に入れられて残された二人は互いに向かい合っていた。
(・・・ジャスミン・・・・・・)
(・・・ウメコ・・・・・・)
互いに心の中で懸命に名前を呼び合うが、声に出すことはできないが二人の想いは通っていた。こんなに近くにいるのに話すことも出来ない。二人にはもどかしさだけが残る。それでもデカレンジャーの女戦士は心を奮い立たせていた。
(ジャスミン・・・私、どんな状況でも絶対に諦めないよ!)
(ウメコ・・・私も諦めない!)
等身大フィギュアになり表情すら動かせないが、それでも互いの眼には親友の姿が確りと映っており、互いを励まし合うにはそれだけで十分だった・・・・・・


アブレラが主催するオークション会場。本日はいつもより倍以上の客が入っていた。それは闇商人として信用があるアブレラが商品の情報を一切明かすことなく、しかも品物は二品だけのオークションだった。それを聞きつけた闇商人と親しい宇宙貴族。大手宇宙会社の社長、会長。宇宙政府の役人とありとあらゆる宇宙の富豪たちが集結した。そんな客層を裏からモニター越しで見たアブレラは笑みを浮かべていた。
「フフッ、もう少しで貴方達も商品として落札されるのですよ!どうですか?今のご気分は?」
アブレラは箱に納まった表情のないジャスミンとウメコを覗き見て話しかける。
(わ、私たち・・・・・・本当に買われちゃう・・・・・・)
(・・・こんな・・・闇オークションに出されて売られるなんて・・・・・・)
内心は悔しい思いでいっぱいの二人。精々口が動くなら、アブレラに文句、正義の啖呵一つでも切ってやりたい。いや、目だけでも動くなら鋭い眼光で睨みつけてやりたい。それすらも叶わぬことであり、何一つ抵抗の形を示せないことが辛かった。そんな中、オークションの始まりを告げる鐘がなり、二人が壇上に運ばれていった。
「皆さん、ようこそ私の開催するオークションに参加いただき、真に嬉しく思います。本日は特別な商品を用意しております。この黒い布を取るとお客様たちも心底驚くことでしょう!さあ、オークションの始まりです!本日の商品はこちら!!」
アブレラが黒い布を取ると透明な箱に納まった等身大の人形が二体現れた。一瞬の静寂の後、人形の正体に気づいた者が声を上げると会場は一斉にどよめきが上がり、歓声が沸き上がった。
(フフッ、これは私から説明はしなくても大丈夫そうですね・・・・・・)
どんな経緯で彼女たちを手に入れたのか分かるはずもない。だが確実に危ない橋を渡ったのは誰が見ても一目瞭然だった。それはデカレンジャーの女戦士だったからだ。
(わ、私達のこと・・・知っているの!・・・ならどうして誰一人、助けてくれないの!)
ウメコは不安が爆発したような声で心の中で叫ぶ。だがジャスミンはそれ以上に不安なことを感じていた。
(・・・・・・何なの・・・ここに集まった面々・・・・・・貴族、大手会社の重役、政府の役人・・・・・・そして宇宙警察の上層部の者まで!!・・・アブレラ・・・・・・あなたの闇が一体どこまで侵食しているの・・・・・・)
ジャスミンはこのオークションに参加している者の中の大半を知っていた。それは表舞台に影響力のある者たちばかり・・・・・この状況をいち早く伝えなければ宇宙警察はおろか、宇宙全体までもが闇側から支配する世界になってしまう。このオークションに集まった者たちは氷山の一角に過ぎない。表舞台の権力ある者と闇商人との強い繋がり、ジャスミンにとっては信じられない光景であった。
「皆様方には説明は不用ですね。そうです!この人形は地球署のデカレンジャーの女です!私はこの者たちを等身大人形にすることに成功しました。本日オークションの目玉商品、等身大の人形!まずは着せ替え人形ウメコ。最初は十億ボーンからスタートしましょう!」
「五十!」「百!」「二百!!」「三百五十!!」
着せ替え人形ウメコの競売が始まると落札価格は直ぐに上がっていく。宇宙警察の中でも地球署に勤務する女はレベルが高いことは宇宙に知られており、中でもジャスミンとウメコは美人宇宙警察の中でもトップクラスを誇っていた。
(ね、値段が・・・・・・上がっていく・・・私って・・・すごいの?・・・じゃなくて買われるなんて嫌だよ!)
ウメコから見える情景。それは異様な熱狂に包まれてぎらついた目つきで数字を叫ぶ狂気的な宇宙人たちだった。その狂気はウメコに向けられているのだから堪ったものではない。そんな会場の空気にはジャスミンも驚きを隠せなかった。
会場は沸き上がり、客たちも値が上がるにつれてどんどん熱を帯びていく。ウメコの値段はあっという間に八百億ボーンまで値が上がっていたのだった。
(何、何なの・・・この客達・・・・・・私・・・本当に買われちゃうの・・・・・・)
「八百億ボーン!さあ、他にいませんか!宇宙警察の雌犬、等身大デカピンクの人形・・・・あの有名なトカーサ星の王女イオと瓜二つの容姿。王女に仕立てればもっと楽しめる人形となっておりますよ!!」
「八百五十!」「九百!!」「一千!!!!」
ついにウメコの値段は一千億ボーンまで値上がりした。その言葉を最後に値を上げるものは出てこなかった。アブレラは鐘を鳴らし、終わりを示した。
「一千億ボーン!!見事お客様、落とされました!!!」
(いやっ、いやだよ!!ジャスミン!!!!)(う、ウメコぉぉ!!!!!)
一千億ボーンで競り落とされたウメコは壇上から運ばれていく。心の中で互いに叫びあうが通じ合うことはなかった。この時が二人の今生の別れとなるのだった。
「さあ、次は着せ替え人形ジャスミン!これは地球署署長、かつては“地獄の番犬”と犯罪者たちから恐れられたドギー・クルーガーのお気に入りでもあります。宇宙警察の中でも屈指の美人エスパー捜査官。最初は百億ボーンから始めましょう!!」
「二百!」「四百!」「五百!」「六百五十!!」
アブレラに紹介されたとおり美人エスパー、ジャスミン人形の値段は始まりと同時に一気に値が上がっていく。美人度でいえば、ウメコよりも上のジャスミン。どこか遠くを見つめた目線はより一層ジャスミンの美しさを増していた。
「八百!!」「九百五十!!」「一千!!!」「一千二百!!!」
(く、悔しい・・・・・・動いて!私の手足、今すぐに動いてぇぇ!!・・・・・・どうして!動いてよぉぉ!!!!!)
己の欲望の狂気を剥きだしにして声を張る客達にジャスミンは恐怖と絶望を覚える。決して動くことのない体に自身を奮い立たせてもどうすることもできない。
会場の異様な空気に包まれている客たちは金に糸目をつけず、いとも簡単に一千億の壁を突破した。ジャスミン人形の値は止まることを知らず、更に上がる。会場に静けさが包み込もうとする最中、
「一千五百!!!」
高値を告げる大きな声が響いた後、鐘はより一層大きく打ち鳴らされた。
「お客様。見事、ジャスミン人形を競り落とされました。おめでとうございます!」
ジャスミン人形は壇上から降ろされて運ばれていった。
「以上を持ちまして商品は終了いたしました。皆様、今後ともアブレラをよろしくお願いします!」
壇上のアブレラが深々と頭を下げると会場は割れんばかりの拍手が起こり、アブレラが姿を消した後も暫くは止むことがなかった。


広大な宇宙の中に一機の船が地球から飛び立っていった。
「クククッッ!これだけの大金が手に入れば無理に地球に留まっていることはない。次の星に拠点を移すとするか!」
デカレンジャーの女戦士を等身大フィギュアはオークションで史上の高値を叩き出し、アブレラの元には大金が入った。もはやこれ以上地球に留まる理由はなく、商売に適する次なる星を目指すのだった。
オークションでそれぞれ別々に競り落とされてたジャスミン人形とウメコ人形。その後の彼女たちがどうなったのか、真実は止まない雨の中へと葬られていった。

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Author:mengele
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